boban10ban’s diary

ごく普通の40歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

映画の感想

【200年宇宙の旅】

 こちらはもう随分前に購入したDVDです。
 キューブリック監督のことを知ったのは20歳だったと思います。当時の僕はコンプレックスをもろに感じつつ、克服できると躍起になっていた大学生でした。僕のコンプレックスは「センス」という漠然としたものでした。
 音楽を堪能する友達。当時ダウンタウンが全盛で(もちろん今も突き抜けていますが)笑いのポイントを共有し合う友達。映画について良し悪しを語り合う友達。服のセンスというポイントもありました。生死の哲学を語り合う友達。とにかく当時はそういうツレに囲まれて、自分がいかに主張のない人物であるかを思い知らされ続けた青春時代でした。
 芸術大学に通う女性がアルバイト先にいて、そりゃあもう輝いて見えました。彼女の周りには、奇抜な発想で枠にはまらない自由を資本に生きている、僕にしてみたら憧れの対象そのもののような感じでした。
 僕としては、少しでも彼らの話しについていけるようになりたいと思い、ミニシアターに通い、よくわからない映画を見ては、何がいいのか必死に考えていました。「あの音楽がいい!」などという話題が出ようものならタワーレコードへ走り、なけなしの金をはたいてCDを買ってました。いわゆる背伸びという事です。

 で、その芸術大学に通う女性から教わった監督がこのキューブリック監督でした。
2001年宇宙の旅が面白い」
と聞きつけた僕は早速TSUTAYAでレンタルしました。
 でも、正直現代アートのような捉えどころのない映像の回し方に、背伸びの最中の僕は何が良いのやらやらよくわからなかったのでした。でも、そんな事は微塵も見せずしたり顔で
「最高!」
なんて言っていた恥ずかしい大学生時代を象徴する作品です。

 当時の友達は今となっては数人しか会う事もなくなりましたが、背伸びして付き合おうと必死になっていた相手とは自然と疎遠になっていました。
 センスってなんなんだろう?以前投稿した本の著者の松浦弥太郎さんがセンスについて書かれた本もあるようですが、今の僕に言えるのは、一つの個性という事です。
 友達と話を合わさないとやっていけないという強迫観念。音楽を知らないと思われる事が怖くて何がいいのか探してみましたが、結局僕にとっては生活にあまり必要のないものというのが結論です。それを堂々と言える事ができる今、あの堂々巡りも悪くなかったのかなぁと思います。
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