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boban10ban’s diary

ごく普通の40歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

本の感想

量子論から解き明かす「心の世界」と「あの世」】
岸根卓郎著

  量子論のなんたるかは、以前にノーベル賞受賞者であるレーダーマン著の本で読みましたが、読んでいて良かったと思いました。量子論の世界観がより広がって興味が尽きません。

  以前の本のところでも述べましたが、我々が物体を観察するまではその物体があるとは確定できない、とする量子論の発展は、著者によると物心二元論の西洋文明一辺倒の時代から、物心一元論の東洋精神文明が再び脚光を浴びることにつながるといいます。物心一元論とは人間の心と宇宙を切り離して考えるのではなく、人間の心が宇宙全体に影響を及ぼしたり、そもそも宇宙を構成している素粒子が僕ら人間の構成要素でもあるので、宇宙と人間とか交信できる(僕の勝手な解釈です)ということらしいです。そしてこれらの東洋的な思想が量子論によると科学的に実証されてきており、何千年も前の思想が世界全体に広がっていく時期に来ているというのです。

  そもそも物心二元論の科学を当たり前と考えている僕には、量子論で説明のつくその神秘的な世界観に実感がわかないんです。量子論の正しさを検証し納得しようにも難しすぎて一からなんてとても考えることはできない。かといってはなから著者の言うことを真に受けて取り入れることはオカルトを受け入れる過程に似ています。
  でも東洋的文明思想のなんたるかは、理解できそうな気がします。なぜならそれは発展途上の科学ではなく、はるか昔から特定の人間が修行を通じて実証してきた事実なのだから。その理解を助けてくれるものとして「量子論」があるというのが僕の今の感覚です。

  量子論の発展と脳科学の発展と東洋思想の融合により、最近巷で「思想系」の本が多く出版されているわけですが、納得できました。
よく「思いは実現する」なんて本が多いですが、背景にはこういうことがあったんだと。それがわかっただけでも読んで良かったなと思います。
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