W800カスタム序章〜その1〜
昨年大型バイクの免許を取って10年ぶりくらいにバイク生活を始めました。
乗り始めたのはKawasakiのW800というバイクです。20代の頃は同じKawasakiのエストレアというバイクに乗っていました。
見た目には同じようなバイクなんですが、どうやら僕はこういうスタイルが好きなようで、今回も色々悩んだ挙句いわゆる英国車風のバイクに落ち着いたわけです。
ところが。
乗った初日からトキメキがないんです。20代には毎日のように乗っていたバイクなのに、今39歳になって乗ってみるとウキウキしないんです。
「??」
確かにノーマルのバイクですし、自分の中にあるイマイチ現実と理想が合致しない気持ちを何か理由を考えながら過ごしてきました。思えばこの仕事に就いてからというもの毎日のように車に乗るようになり、車の快適さや利便性に体が慣れきっていたことも考えました。だからと言って車が欲しいかと言われるとそんな感じではないんです。
それからというもの、バイクに乗る機会は休みの日に限定され、そのうち出張だ何だと言っては乗らないことが多くなりました。
「これはいかん!!」
僕はどうしたもんか悶々としていました。
そこで初心に帰り、大型バイクの免許を取った理由を考えてみました。行き当たったのは、大阪に住んでいた頃町で見かけたハーレーのカスタムバイクでした。そのバイクは遠目に見ただけでしたが、あの特徴的な3拍子の排気音を奏でながら、颯爽と走り去って行きました。そんなカスタムハーレーに憧れた気持ちをどっかで消化せずしまいこんだまま今に至っていました。
「この際だから思い切ってフルカスタムのバイクに乗ろう。」
それが今回の試みになりました。
いざカスタムバイクと言っても、なんの予備知識もなく一からの勉強です。
まずは雑誌を買ってカスタム事例を参考にしながら、もはや『カッコだけのファッション』としてバイクを眺めることにしました。
この辺のくだりを話し始めると長くなるので割愛しますが、好きなバイクとは?というテーマに取り組むと、自分のこだわりとはなんだ!?という問題に突き当たり、自分にとっていらないものを削ぎ落とし、ひいては自分にとって譲れないものが何なのか純化させていく作業になっていったんです。
そう。わがままになっていいんだと。