boban10ban’s diary

ごく普通の41歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

部下はどうして会社を辞めたいのか

先日
「部下が、会社を辞めようと思います」
という告白をしてきました。

彼の本当の欲求は、仕事を辞める事ではなく、
「家庭を守る強い男(または家庭を大切にする良夫)を奥さんに演じてみせる事」
なのではないかと思っています。

ここまで結論が飛躍した中身を述べてみたいと思います。

今までもそつなく人生をこなしてききた彼にとって、うちの会社の営業職は難敵だったと思います。どうやったらいい成果が出るのかわからない、得意先との信頼関係を築く方法がわからない。即効性のない、模範解答のない仕事の取り組みで彼は自信の作り方に悩んでいました。

本当はそういう決まった答えのない取り組みでも、彼の個性が新しい答えを作り出すのです。僕のような古い人間には想像もつかない新しくて面白い関係性ができてくる。それによって彼の営業スタイルが作り上げられる。時代も生まれ変わる。そういうもんだと僕は思っています。

そんなチャレンジをする事もなく彼は辞めていきます。なんか残念で仕方ないです。

結局のところ、仕事が合わないからと体調を崩したり、吐き気が治らなかったりと、彼は体の不調を訴えておりますが、つまるところ不調とは奥さんにいい子いい子してほしい欲求の現れだと思っています。
よく小学生の子供が仮病を使ってお母さんに優しくされる事を誘うように、彼は真実味のある無意識の演技で奥さんに心配され
「会社辞めたら?」
と言ってもらうことで、大義名分を得て会社を堂々と辞められる。そういう筋書きが見えてきます。

「辞めるのは自分の能力不足ではなく、体調がすぐれず、妻にこれ以上心配をかけるわけにはいかない。だから・・・」

そうやって自分の現実を直視せず、乗り越えていくことから回避して、もっともらしい解答を出してくる。
そんな臭いを感じています。

「次は何をやるの?」
と聞いても
「これから考えます」
という彼。
「いつ辞めるの?」
と再度聞いたら
「会社にとって都合のいい時で」
って返事です。
もうすく期末なのでその後でなんて答えたりしてますが、本当にそれでいいんでしょうか?