boban10ban’s diary

ごく普通の41歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

本の感想

f:id:boban10ban:20151015233548j:image【僕は愛を証明しようと思う】
藤沢数希著

  本当はもうずいぶん前に読んだのですが、なかなか感想を書くことができませんでした。

  これを読む前に『金融日記』を少しだけ購読していたきっかけで買ってみました。男性がいかに効率よく女性と交友関係(具体的にはセックスへの最短距離)を築くことができるかを説いた本だと思います。金融日記の中では著者の論法が駆使され、また購読者の投稿によりその論が議論され、読んでいて非常に楽しいと感じていました。
  小説のこちらは、それをフィクションで語ることで、著者の主張するナンパ論を駆使した場合の臨場感を読者に与え、成功へのイメージを強化してくれる、そんな感じがしました。著者の論理にのっとりナンパをしたらある程度のところで成功が得られるということになるのですが、それでも成功のイメージを持たない世の非モテ男性は、ナンパに躊躇するわけです。そんな時この本の主人公の道程を辿ると良い成功のイメージを施してくれる、そういう効果を期待した本なのかもしれません。
  で、この成功のイメージを強化することが、現実にはとても大事なんです。主題が『ナンパ』だからついつい低く見られがちですが、人間関係の構築なんて言葉を変えて考えたら核心をついた話なんです。だから営業職の方が熱心になるのもよく分かります。僕も営業職をしている1人として十分に応用が利くと思います。かく言う僕のかつての上司は常々
「女も口説けない奴が得意先と良い関係を築けるわけがない!」
と言っておりました。そのかつての上司は46歳にして全く枯れることなく、その道を謳歌しています。

  僕がこの本の感想が遅れた訳は、そんな分析にしておきながら、自分のナンパをしたいという欲求を感じながら、女の子と良い関係を持ちたいと感じながら、今、全くその事に動けていないので、自信を失っているのです。自分への強い自信は仕事であれ何であれ思ったことをやる、成功によりより強化される、そう思うんです。女の子と良い感じになりたいと思うのに何もできてない自分に辟易とし、仕事のパフォーマンスにも悪影響が出てる。そんな状態です。