本の感想
【経営者になるためのノート】
柳井正著
元々社外秘の経営者育成ノートだった物を、公開して一冊の本にしたということでした。柳井さんの苦労話でもなく、自伝でもなく、本当にシンプルな志を記した本でした。シンプルなだけに表現が直接的でエネルギーのこもった内容でした。そりゃそうですよね。自社の社員に経営者になるために読ます内容ですし。
まずもって書き記された信念に「妥協」という概念がありませんので、経営者を目指さない人だったり、チームリーダーに向かない人だったり、そういう人には考え方に逃げ道がなくて辛いだろうなぁと思いました。
翻って自分自身と照らし合わせてみますと、やはりここまでやれていないなぁというのが実感です。でもここまでやってみたいなぁとフツフツと湧き上がるエネルギーをもらったような気がします。当然僕は今経営者の立場にはいませんが、経営者になったつもりで自分の会社を見ると各所に甘さがあり、僕自身その甘さに慣れきっていて挑戦者の気持ちを忘れていました。特に『使命感をもって臨む』ことや、『会社が社会にどのような貢献をするのか明確にする』ことなどを行動指針とすることの大切さを説いていましたが、今の僕や会社にはこれが足りないのだとわかり読んでて耳が痛いです。
「終わりから始めなさい!なぜならば、ゴールを設定すれば『成功するためにすべきこと』が明らかになるからだ」
というハロルド・ジェニーンさんの言葉を引用しておりました。そのゴールが目標として高いものであればあるほど、今なすべきことに厳しさが求められます。その毎日の積み重ねが大事だと僕は解釈しております。
やはり僕も我が社もファーストリテイリングに張りあえる位置にすらいない。恥ずかしいと感じます。
つまりその恥ずかしさが乗り越えたいというフツフツと湧き上がるエネルギーになっています。
仕事について具体的に何が足りないのかよくわかりました。