ようやく前に動き出した仕事

「できないことが当たり前」

そんな空気を一掃したいと、先日会議で述べたわけですが、そういう軸ができたことで僕自身が一番楽になったような気がします。

何が良くて何が悪いのか、注意すべきポイントが明確になって人の言動の良し悪しが良く見えるようになりました。

今まで気に入らないチーム員の言動が僕の感情的なもの、一時的なものではないかと思って、チームのみんなに言うか言うまいか逡巡して、結果として負の感情ばかり溜め込んできたわけです。それが少しずつ改善されつつあります。注意していることに後ろめたさがなくなりました。

僕自身、沼にはまり込んだようなこの2年間、日々ネガティヴに蝕まれ、ここ半年はわかっていてもやめられない荒んだ精神状態から抜け出すことができました。

不思議です。いつの間にか島倉千代子の『人生いろいろ』を歌わなくなったし。僕は追い込まれるとこれを歌う癖があるんです。「死んでしまおうなぁんて〜」って。

決定的なのは、沼地にはまった原因をはっきりさせたことが一番大きかったように思います。新幹線に乗るとき何気なく買った本に救われました。

【悩まずにはいられない人】

加藤諦三著

実際、精神的に良かった頃は、気持ちで行き詰まった原因を客観的に見つめる癖がついていたのに、いつの間にか深堀りができなくなっていました。本を通じてカウンセリングしてもらったようなものですね。