本の感想
【あなたの運命は「意識」で変わる】
ディーパック・チョプラ著
前著に続きもう少し理解を深めてみようとこちらの本を読んでみました。でも、残念ながら私には難解な文章でして、前著の前知識がなかったら読みきるのは難しかったと思います。
エゴによってどれだけ私達の世界が生きづらくなっているかを切々と説き、宇宙の原理原則に則った生き方を推奨しております。
今回は「愛」とか「キリスト教の理念」なんかを多く取り入れて欧米の方に理解しやすい内容だったかなと思います。翻訳ということもあるでしょうが言語の意味の捉え方が難しくて、難解な哲学書のような感じです。
個人的なところに引き寄せて言うと、私が常々乗り越えたいと感じている「恐怖」について言及しているところが多かったと思います。
「恐怖」そのものに何の意味もなく、過去から刷り込まれた恐怖は、未来を予測して今の生き方を固定化してしまう。自己イメージと私は解釈した言葉を使いますが、本の中では「境界線」と表現していて、自分の中で作用している無意識のこのボーダーをどうやったら乗り越えられるか、その問題の深さを感じます。
日常生活の送り方に具体的に言及しておりますが、私はキリスト教の聖書を読んだことがないのでわかりませんが、どうも禅の教えにある
「今を精一杯生きる」
に焦点を当てて、エゴに自分を委ねるのではなく、もっと内なる声に耳を傾け、感覚を信頼することなく、もっと深いところで決断しなさい、みたいなこともありました。
この「内なる声」っていうのは、最善の判断がわからなくて、ぼんやりしていたらエゴの声が優勢な気がします。それがエゴから来るのか、内なる声なのか、どうやって判断したら良いのか、難しいですね。
その基礎体力作りみたいなことが瞑想ってことなんでしょうか。
現実に折り合いをつけながら、仕事で言えば、やりたい事を却下され、上から言われることに従わざるを得ず、それでもその中で最大のパフォーマンスを発揮するよう考える。それが今の生き方の全体像です。
最近「イヤイヤ病」がひどくて、もうこの管理職が嫌でしょうがないんです。情熱を傾けてるなんて微塵も感じなくて、ただ与えられた仕事をギリギリでやっている。考えたりアイデアを付加する余裕もなく、ただ締め切りまでに意見を滑り込ませる。そんな毎日の繰り返しで創造性のない業務にイライラしてしまってます。
部下は辞めていくし、鬱病は出るし、おじさんたちからは信頼を失っているし、当然売り上げはガタ落ちで、八方塞りです。
毎日何やってるんだろう?
おっと。本の感想から逸れてしまいました。