映画の感想
【ファンタスティックプラネット】
ルネ・ラルー監督
背伸びをしていた20歳の頃に、ぴあを買って毎週貪るように映画を見ていた時の作品です。
今思えばこのDVDを所持しようと思ったのは、こんなマニアックな作品は買っておかないと二度と見られないだろうという保険でした。そしていつか誰かに
「こんな映画も見ていたセンスのある僕」
という事を誇示したいだけだったのかもしれません。
いや、だからと言ってこの作品が悪いという話ではありません。買ってから十数年間手放さなかったのは単なる飾りとしての作品ではなかった証拠です。
当時は3Dなど主流でなかったので、アニメには表現の幅が広い懐の深さのようなものがあった気がします。特にこの映画で好きなのは幻想的な音楽と映像が永遠と続く事です。ストーリー云々よりも流していてある意味気持ちの悪い感覚が刺激される。そういう作品と僕はとらえています。
groovisionsの映像を見た時の不思議な感覚。爽快感なのかなんなのか。あれとは真逆のドロドロした感覚。なんか表現が難しくなりましたが、スカッとしたい時には見ようとは思わない、でも時々見ちゃう。そんな映画でした。
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