boban10ban’s diary

ごく普通の41歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

本の感想

【君はどこにでも行ける】

著者の旅行記みたいな本のつもりで読みはじめました。
「世界各国の様子を踏まえながら日本の現実を直視させ、それでも最後には日本は素晴らしい。」
みたいなオチを想像していましたが、そういうビジネス書のような展開ではありませんでした。この本を通じて著者の伝えたかったことは、最後の方に込められていたメッセージに集約されていました。

「君たちの国境は、頭のなかにある。」

自由になれよ。
どうせ自分を縛っている常識や既成概念なんて、そのうちこのグローバル化の波にのまれて役に立たなくなるからさ。
面白いことのチャンスなんて世界中で(もちろん日本の中でも)まだまだたくさんあるんだから。
やりたいことやったらいいじゃないか。

勝手に自分の言葉に置き換えて表現しましたが、著者から僕の受け取ったメッセージはこんな感じでした。

昨年海外旅行でタイに行ってきたのですが、それなりに感じることはありました。でも、堀江さんがこの本で書かれているような「タイという国のの熱量」まで僕は汲み取ることはできませんでした。

僕と堀江さんと、何が違うのだろう?

読みながら、同じ街を歩いた自分のアンテナの感度の悪さにガッカリしております。
まず第一に圧倒的に世界というか外界に対する知識不足を思いました。
次にその外界に対する貪欲な興味が足りていない。

結局のところ「僕の頭の中の国境」は好奇心の不足と言えるかもしれません。もっと深堀りすると現状維持でそこそこ生きていける。無理もしなけりゃ、下手もこかない。だから自分の置かれた環境が変化しないと焦りもしないし価値観も転換できない。

堀江さんが最後にあとがきで

「あと少し必要なのは、ちょっとしたノリの良さ。飼い慣らされたその道をはずれて、知らない路地裏に入ってみよう。
  そんな気軽なノリで、行動してみてください。」

とメッセージをくれました。

頭で考えててもしょうがないので、まずは行動ありきでやっちまおう。そうやって海外旅行に行ったのもそうですし、キックボクシングを始めたり、バイクをカスタムしようとしたり、それなりに興味の赴くままにしていますが、いつまでたっても著者の言うような既成概念からの解放はできていません。満足できる自分ではないんです。

先に述べましたその「やりたいことやったら・・・」の「本当にやりたいこと」が何なのかわからないんですよね。

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