boban10ban’s diary

ごく普通の41歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

W800改W650カスタム〜第11-2章〜

前回のNEXT SUNDAY出展から、KIDさんのブログがアップされました。

製作紀も完成編になり今回の長い製作の締めくくりとなります。

http://kidcf.blog130.fc2.com/blog-entry-609.html

 

細部の写真を綺麗に撮られていて我ながらほれぼれする思いで見ております。

 

まだ手元に来てないので、私としてはまだブログを続けますが、KIDさんからの掲載はこれで終わりです。

 

今回のカスタムは、私としては念願のカスタムであり、且つこんなことするのは一生に一回くらいだろうなぁと思っていました。当然初めての『フルオーダー』という経験をさせてもらい、色々感じることもあり、本当にやってよかったと思いました。

こうして勝手にブログにまとめて自分のために文章を書いて、オーダー日記を綴っていく中で、コメントをいただける方に繋がったり、思いがけない幸運に巡り合わせることもありました。

 

この『フルオーダー』の経験をちょっと仕事に生かしてみたいなぁと思っています。

こんなにフルオーダーって楽しいものなら、私達製造業の製品もお客様に完全フルオーダーしてもらえたらどうだろうと。私が熱中したみたいにお客様にもその過程をこうして楽しんでもらえる体験を提供できないかなと。当然KIDさんのように相手の思いをくみ取り、形にするスペシャリストがいることが絶対条件ですが。

 

もう私達は純粋に『この物が欲しい』という欲を持てなくなっているように思います。生活の最低基準が圧倒的に高くなってきて、何が無くとも生活は成り立つし、ある意味気晴らしのような買い物しかしてない気がします。自己表現としてのファッションも、かつての『マス』な流行を追いかける勢いが弱くなっているという気がします。ホットドッグプレスを読まなくても、恥ずかしい思いをしなくなったというか。

 

私はフルオーダーの始めから自分らしさとか言われる哲学的な命題に立ち向かうことになり、いわゆる買い物がここまで自分と深く向き合う機会になるとは思いませんでした。

 

買ってみて似合わなかったら売ればいいやみたいな軽いノリの買い物は、自分に逃げの口実を作っていて、誰かに

「それ、ダサくない?」

と言われた時に、羞恥心とともにそれも捨てられていく運命にあると思います。でも、問題はそれを選んだ自分の感性を否定された事に自分で絶望していることだと思います。

フルオーダーっていうのは、

「いや!でも私はこれが好きなんです!」

と胸を張って答えられるようになるための修行のような気がしました。だって自分で決めないと進まないんですもの。誰も決めてくれないし。そりゃそうですよね、あなたが好きなもの作りますっていうのに、誰がに決めてもらおうなんておかしなことです。

 

 

と、だいぶ脱線してしまいましたが、このフルオーダーというサービスの提供は、新しい買い物の流れとしてこの先絶対に太くなると思いました。実際に今でも服や靴でもやってますしね。