本の感想
【自分を変える習慣力】
三浦将著
またこりずに『自分を変える』系の本に手を出してしまいました。
「どうせ読んでも同じだから」
と本屋で何度も買うのをやめてきたわけですが、とうとう読んでみることとしました。
生活全体に影響が出るような習慣を「スイッチ」と表現し、その習慣化により人生観まで変えてしまおう。
そのために『潜在意識』に働きかけた習慣化が継続に非常に効果的だと。
脳の力(脳力)開発にも習慣化が役に立つんだと著者は述べておられます。
私はこの本を読んで、一旦自分の生活を見直してみたいと思いました。
生活そのものは今は絶不調で、
『ネガティヴ』
『自信喪失』
『他人が信頼できない』
『仕事へのやる気がなく辞めたい病』
そんなところにおります。
かつて転勤前は、仕事は営業のプレーヤーとしてうまくいっていて、売り上げは常に予算を越えていて、精神的にも安定しておりました。
離婚という生活の激変にも関わらず、むしろ新しい生活が私の心身を清めて行ってくれたようなそんな日々を過ごせたと思っています。
習慣というキーワードで言うならば、朝は必ず6時に起きて、朝ごはんを食べ、部屋の掃除に雑巾がけをして、軽いストレッチと筋トレをして会社に行く。それが身についていました。
食事も毎日自炊することが楽しく必ずやっていました。
大事なことは姿勢だと思い、猫背気味だった体を意識的に伸ばすよう心がけ、不思議と視界が大きく開けた毎日に自分自身が一番ビックリしたものでした。
言葉遣いも気をつけて、汚い言葉を慎み、それが習慣になると車の運転中でも穏やかな気持ちでいられるようになりました。
そうすると結果的に女性関係も良好でした。
いまは、全く逆です。
で、そんな自分には実は前々から危機感を感じていて、転勤して早々からチーム員への仕事への取り組み方に疑問を感じ、正しいと信じる方向性がみんなと合わず、不満を少しずつ貯めていくようになっていました。溜め込まないように起きた事実を書き出して客観的に見るようにしてみたり、欠点ばかり見ないよう良い点を書き出して、感謝の気持ちを持とうとしたりしました。
でもダメでした。
人からチーム員への不満を聞くような立場になったことも大きくて、管理職として無視するわけにもいかず、
「誰が仕事ができていて、誰が仕事ができてないか」
なんて粗探しみたいなことが始まり、それも不調の習慣に組み込まれています。
もっとみんなで同じ方向に進もうと、チームとしてあるべき姿みたいなことで、会議でプレゼンしてみましたが、結果的にベテラン達はほぼ無視する形で鎮座してますし、若手は辞めていき、1人は鬱という手で反旗を翻してきました。
上司からは部署内をかき乱され。(確かに数字が上がってないわけですから上司として放っておくわけにはいかないですしね)
で、最初の
「生活の見直し」
ということですが、実は悪い流れを断ち切ろうともがいていた行為そのものに悪い習慣があったのではと立ち返ってみました。
もがき過ぎたのです。
瞑想をやるんだと言っては継続しきらない。
ストレッチを毎日朝にやる生活に戻そうとしては途切れ途切れで習慣化されていない。
禁煙してみようと試みては、簡単に挫折する。
禁酒だーっ!!と言っては、
「今日もやってられっか!」
とビールを買って帰る。
キックボクシングを始めてみて、まぁまぁこれは週一ペースで8ヶ月継続しているので、良しとしましょう。
でも、またこの間仕事終わりに必ず行くぞなんて気合い入れていた自分を思い出します。
ジムについては、週4日くらいは行きたいと言ってましたが、これも週一くらいしかできてないんです。
「仕事帰りに必ず寄る」
って決めたのにやってない。
ナンパしてみたい、やりたい、やるぞーっ!
って言ってから何度地蔵を繰り返すことか。
年末にはカスタムバイクが届く予定になってますが、今の休みの日の予定に、さらに乗れる時間を取ろうなんて本当にできるのか?
仕事終わってから乗るのか?
ジム行くんじゃないのか?
管理職の勉強しなきゃとか言って本を買っていたけどやってんのか?
つまりやろうとしてできてないことが多すぎるんです。
何1つ習慣化されていないんです。
挫折の毎日なんです。
意思の疲労。
そんなことが書いてありましたが、まさにそれ。
だから、もう少し理想を下げていいんじゃないかと。
仕事でも私生活でも、できないことのオンパレードから、できることの習慣化を目指そうと。
この本にも書いてありました。
「やるべき習慣化は1つだけ」
と。