boban10ban’s diary

ごく普通の40歳のサラリーマンが、日々のあれこれをつぶやいております。

本の感想

【嫌われる勇気】
岸見一郎・古賀史健著

  本書を読むのは3回目になります。
  アドラー心理学の切り口は、旧来のフロイトの原因論とは一線を画し、非常に興味深い内容だと思います。対人関係に人の悩みの全てがあると論点を集約し、その対人関係にどう向き合ったらいいのかしっかりと理論立てて説明してくれています。
  人間の捉えている世界というのは、本当に「現実」なのかすら怪しいと思う中で、自分の意識ひとつ変えるだけで目の前の世界観が変わるという、ぼんやりとした確信が僕の中でチラチラしているんです。それを拒む「恐怖」という概念。その概念すら幻想だと現代科学では言われていると僕は解釈しているのですが、その「恐怖」を作り出しているのは、目の前に広がっている(と思い込んでいる)世界に自分がうまく溶け込むための方策だというのが本書の展開です。その勝手に作り出した恐怖をかさに、対人関係をやりくりしているわけですよね。人が怖いと臆病な振る舞いをすることで、望まぬ対人関係を避けようとしている。その為の言い訳が「恐怖」なわけです。
  自己イメージの崩壊で何か困ることがあるはずもないのに、現実を直視しようとしない。それがダメだというのです。
  自分と周りの世界をありのままに受け入れること。それはまさに瞑想の目的と同じだと僕は解釈しています。
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